【アプローチ】
道路から玄関までの導入部分。
 
【上がり框(かまち)】
玄関の土間床と廊下、ホールの上がり口とで段差がある日本の住宅。
その段差の高い床の見切り部分に取り付ける化粧材のこと。
美しい木目の木や大理石、御影石などがよく使われる。
 
【犬走り】
家の周囲に巡らされた土間スペース。
 
【板張り】
外壁などの壁面に板を貼る場合、その形状によって呼び名が異なる。
●下見板張り(横羽目)…板を水平に並べる貼り方。
●堅羽目張り…板を垂直に並べる貼り方。
 
【板目】
木目の模様が山状や渦巻き状になっているもの。→柾目
 
【入側縁】
建物内部に設けられ、ガラスなどで外と仕切られている畳敷きの縁側。
 
【ウオークインクローゼット】
人が歩いて入る収納部屋のこと。主に衣類の収納に使われ、作り付けの棚や引出し、ハンガーパイプ等がある。
 
【オーニング】
窓の上部に取り付けるキャンパス地の布を使った日除けのこと。ロール式に畳まれたものを手動や電動で前面に張出して使用する。
 
【オイルステン】
油系の塗料を木の繊維に染み込ませる仕上げ。木の素材感や木目を、そのまま活かせる。
 
【OMソーラーシステム】
太陽の熱を利用して、室内に取り込んだ空気を暖め、床暖房や給湯などに利用するシステムのこと。太陽光発電とはことなり、太陽熱そのものを利用するシンプルさも特長。
 
【屋上緑化】
室内の温度上昇を抑え、冷暖房効率や構造体への負担の軽減、景観の向上など目的として、建物の屋上に植物を育てること。地球温暖化対策としても期待されており、助成制度なども増えている。

【開口部】
窓や出入り口のこと。
 
【外構】
敷地内の建物周囲の塀、垣根、門扉、舗装、車庫や造園、また排水工事などのこと。エクステリア。
 
【ガルバリウム鋼板】
鉄の両面にアルミや亜鉛でメッキ加工した鋼板。耐久性があり、メンテナンスもらく。シャープな印象を与えることから、外壁にも使用される。
 
【乾燥材】
反りや曲がりなどを防ぐため、含水率19%以下に乾燥させた木材のこと。自然乾燥と人工乾燥によるものがある。
 
【基礎】
建物の柱、梁などの構造からの荷重を、地盤に伝える構造体。主に布基礎とベタ基礎がある。
 
【クッションフロア】
塩ビ製のシート床材。安価で耐水、遮音、衝撃吸収に優れ、メンテナンスも容易なので、よく水まわりに用いられる。
 
【珪藻土(けいそうど)】
植物プランクトンが化石となった壁土。天然の調湿作用や消臭作用がある。またその素朴な風合いも人気で、和室に限らず様々な部屋に取り入れられる。
 
【京壁】
和室などに使われるきめ細かい、ざらざらした素材感の壁。聚楽土をつかったものを「聚楽壁」と呼ぶ。
 
【格子】
角材を縦もしくは横の格子状に組み上げた建具。採光や通風を妨げずに外からの視線を遮ることができる。
 
【合板】
薄い板を接着材で張り合わせたもの。
 
【古材】
古い木造建築物を解体することで得られる、再利用可能な木製建材のこと。
 
【小屋裏】
屋根と下階の天井との間にできる空間。一定の条件を満たせば床面積として加算されず、収納スペースや書斎的なスペースとして活用できる。

【サイディング】
外壁材として施工される板で、サイディングボードの略。施工ムラが少なく、耐候性やデザイン性に優れたものが数多くラインナップされている。
 
【サニタリー】
「衛生的」の意味で、トイレ、浴室、洗面所など水まわりの総称。
 
【仕上げ材】
建物の内外装に使用する、直接目に触れる部分の表面材。サイディングやタイルなどの外装材も含まれる。
 
【漆喰】
消石灰を主原料に、水や砂などを混ぜて練り上げた塗り壁の材料。左官材。壁や瓦屋根に用いられ、古くは城や蔵にも用いられた。
 
【集成材】
厚みのある木材同士を接着することで、安定性と耐久力をもたせた建材。構造材に使われることが多い。
 
【樹脂製サッシ】
フレームに樹脂を用いるサッシ。熱伝導が低く断熱性が高い。
 
【尺貫法】
日本古来の長さ・面積などの単位。柱で使われる4寸は約120ミリ。間口などで用いる1間は約1820ミリとなる。また、広さを表す1坪は、1間×1間で、約3.3124平方メートルとなる。
 
【書院】
床の間の脇に設けられる棚や小窓などのある伝統的な造り。もともとは僧侶の書斎として使われていた。
 
【真壁(しんかべ)】
柱を壁材で隠してしまう「大壁」とは対照的に、柱と柱の間に壁材をあしらい、柱を見せる造り。
 
【数寄屋(すきや)】
格式ばった意匠や豪華な装飾を排し、シンプルで洗練された和風建築の様式。
 
【スロープ】
通路の段差を緩やかな勾配でつなげる部分のこと。外部通路や建物内に設ける場合勾配や構造に基準がある。
 
【スキップフロア】
高さを半階分ずらして設けるフロアのこと。

【三和土(たたき)】
粘土・消石灰・にがりの3つの材料を使った土間のこと。自然の風合いや歩いた時のしっとりとした感触が特長。
 
【坪庭】
建物の間や建物のくぼみに造る観賞用の小さな庭。
 
【天井】
仕上げの仕様によって呼び方が異なる。
●目透かし天井…幅30センチ程度の板を、板の厚さ分だけ開けて並べる天井。最も一般的。
●竿縁天井…等間隔に竿縁をあしらった天井。竿縁は床の間に対し並行に並べる。
●格子天井…格子の縁を正方形に組んだ天井。
●網代天井…杉や竹などを薄く経木状にしたものを、市松模様に編み込んだ天井。
 
【出窓】
外壁よりも外に突き出た窓。床面積として計上されないためには、突き出た長さや面積など、一定の条件を満たす必要がある。
 
【ドーマー】
明かり取りのために設けた、屋根から突き出た形状の窓。
 
【トップライト】
屋根面に設ける採光のための窓。天窓。
 
【土間】
昔は、土足のまま火や水を扱うことのできる場所として、炊事場や作業場に利用されてきたが、現在は玄関やリビングの延長としてフレキシブルに使われることが多い。
 
【床の間】
和室に設けられる床を一段高くしたスペースで、掛け軸や花瓶などを飾る。

【ニッチ】
壁のくぼんだ部分で、飾り棚などに使われる。
 
【24時間換気システム】
高断熱・高気密住宅に採用され、強制的に室内を換気するシステムのこと。
 
【濡れ縁】
家の外側に造られる縁側。
 
【軒(のき)】
屋根が外壁より飛び出した部分。

【パイン材】
マツ科の針葉樹。主な産地は北米、カナダ。年月がたつと淡い黄色から艶やかな飴色にエイジングする。床材や壁材などの内装材として人気が高い。
 
【掃き出し窓】
開口部が床面まで接しており、窓を開ければホウキで室内のホコリを掃き出せる窓。
 
【パティオ】
中庭のこと。
 
【梁(はり)】
天井で横方向に走り、屋根や床を支える構造材。構造的な意味はなくても、デザインとして用いられる梁を「化粧梁」と呼ぶ。
 
【パントリー】
食品庫。食器やキッチン用品を収納する場合もある。
 
【ヒートポンプ】
水や大気などの低温物質から、熱を取り出す仕組みのこと。省エネ性に優れる。
 
【FIX窓(はめ殺し窓)】
ガラスを壁にはめこみ、開け閉めすることのできない採光用の窓。
 
【ピロティ】
柱の上に建物がある場合、その下に生まれるスペースと、その建物のこと。
 
【ファサード】
正面から見た家の外観。
 
【ファブリック】
カーテン、カーペット、ベッドカバーやソファの張り地など、室内で使われる布や織物をまとめた呼称。
 
【プレカット】
柱や梁などの構造材を、あらかじめ工場の生産ラインでまとめて加工しておくこと。均質な部材がそろう。
 
【ペアガラス】
一つのサッシにガラス板を二重に施したもの。一枚もののガラスより気密性・断熱性が高い。
 
【ポーチ】
玄関の突き出た入り口まわりで、天井がついているもの。
 
【ホルムアルデヒド】
シックハウス症候群の原因とされている空気汚染源で、建材の接着剤に含まれる化学物質が主な発生源。

【柾目(まさめ)】
木目の模様が直線状で、縞模様のようになっているもの。
 
【町家】
京都や金沢などに多く残る伝統的な建築様式。外観の格子や通り庭などが特徴。町家再生の動きが活発に行われているほか、雰囲気をまねた町家風の住まいも人気。
 
【マントルピース】
焚き口の周囲が装飾的な壁で造られた暖炉、または壁に組み込む装飾枠のこと。暖炉の上の飾り棚のこともいう。
 
【御影石(みかげいし)】
墓石に多用される硬く耐久性に優れる石材。高級感があり、玄関ポーチや床面などに使われる。
 
【民家】
土地の気候風土や人々の暮らしに基づいた太い柱や梁が特長。素朴な風合いが魅力。
 
【ムク材】
何も貼ったり混ぜたりしていない木材。木の味わいはそのままだが、時間が経って乾燥することで、反ったりねじれたりすることもある。
 
【モールディング】
開口部のまわりや壁と天井の境いなどに施される装飾のこと。輸入住宅風の家で多く用いられる手法。
 
【目地】
石、レンガ、コンクリートブロックや、タイルなどの接合部分にできる継ぎ目のこと。
 
【モジュール】
設計上の基準となる単位寸法。日本では尺モジュールが一般的だったが、最近ではより幅を広くとれるメーターモジュールで設計した住まいも増えている。
 
【モルタル】
セメントに砂を混ぜて水で練ったもの。壁の下地塗り・上塗りなど左官材料として用いる。

【雪見障子】
障子の一部がガラスで、その室内側に上下にスライドする紙貼の小障子(孫障子)がついたもの。
 
【ユーティリティー】
洗濯やアイロンがけなど、家事作業のための道具をまとめた部屋のこと。
 

【ライトコート】
建物内部に設けられた、光を採り込むための中庭的なスペース。
 
【欄間(らんま)】
鴨居や長押の上に設ける装飾を施した小窓。通風や換気の機能も持つ。
 
【LOW-Eガラス】
室内外の熱エネルギーを反射するガラスのこと。断熱性能が高く、ペアガラスとして使えばその性能はより高まる。
 
【ロフト】
屋根裏部屋のこと。最近では、中二階のような居住スペースもロフトと呼ぶ。